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1994年はカートの死後にブリットポップ到来、そしてグリーン・デイが大ブレイクした

2024.05.09

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「TAP the CHART」第12回/1994年


まずはシングルとアルバムのビルボード年間チャートTOP 10から。

【1994年のBillboard年間チャート】

★TOP 10 SINGLES

❶The Sign / Ace of Base
❷I Swear / All-4-One
❸I’ll Make Love to You / Boyz II Men
❹The Power of Love / Céline Dion
❺Hero / Mariah Carey
❻Stay (I Missed You) / Lisa Loeb and Nine Stories
❼Breathe Again / Toni Braxton
❽All for Love / Bryan Adams, Rod Stewart and Sting
❾All That She Wants / Ace of Base
❿Don’t Turn Around / Ace of Base


★TOP 10 ALBUMS
❶The Sign / Ace of Base
❷Music Box / Mariah Carey
❸Doggystyle / Snoop Doggy Dogg
❹The Lion King / Soundtrack
❺August and Everything After / Counting Crows
❻Vs./ Pearl Jam
❼Toni Braxton / Toni Braxton
❽Janet. / Janet Jackson
❾Bat Out of Hell II: Back Into Hell / Meat Loaf
❿The One Thing / Michael Bolton

スクリーンショット(2015-05-13 21.42.42)
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【1994年の主な音楽的出来事】
○ニルヴァーナのカート・コバーンが猟銃自殺。世界中に衝撃が走る。遺書にはニール・ヤングの歌詞の一節「少しずつ色褪せるより、燃え尽きた方がいい」が引用されていた。享年27。死後発売された『MTV Unplugged in New York』は全米1位になったが、バンドは解散。グランジ時代の終焉でもあった。

○カート・コバーンの死や重苦しいグランジと入れ替わるようにして、ロックシーンは今度は英国で復権。1997年あたりまで続く「ブリットポップ」の時代が到来。ブラーの『Parklife』、オアシスのデビュー作『Definitely Maybe』が全英1位となる。

○ポップ・パンクからも大ヒットが続出。グリーン・デイが『Dookie』、オフスプリングが『Smash』で大ブレイク。共にロングセラーを記録した。

○映画『リアリティ・バイツ』の主題歌であるリサ・ローブの「Stay (I Missed You)」が全米1位に。
(関連コラム)
リアリティ・バイツ~“厳しい現実”と直面した90年代の青春と忘れ得ぬ名曲「Stay」

○ジョニー・キャッシュが弾き語りアルバム『American Recordings』をリリース。プロデュースはリック・ルービン。感動的かつ伝説的なカムバック作となった。
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ジョニー・キャッシュ特集

○『ウッドストック’94』が開催。参加アーティストはエアロスミス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ナイン・インチ・ネイルズ、グリーン・デイなど。

○ローリング・ストーンズが5年ぶりの新作『Voodoo Lounge』をリリースして、1989年以来のワールドツアーを開始。
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ブラジルのビーチを150万人で埋め尽くした「世界最高のロックバンド」の稼ぎ方

○イーグルスが12年ぶりに再結成。アルバム『Hell Freezes Over』が全米1位を獲得。
○ピアノマンのエルトン・ジョンとビリー・ジョエルが全米ジョイントツアーを実施。
○バーブラ・ストライサンドが27年ぶりのツアーを実施。

○ベックがデビューアルバム『Mellow Gold』をリリース。
○ウィーザーがデビューアルバム『Weezer』をリリース。
○ジェフ・バックリィがデビューアルバム『Grace』をリリース。
○プロディジーがデビューアルバムをリリース。
○ビースティ・ボーイズが最高傑作『Ill Communication』をリリース。全米1位に。
○ナイン・インチ・ネイルズが『The Downward Spiral』をリリース。
○アイルランド出身のクランベリーズが『No Need to Argue』をリリース。
○ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプローションが『Orange』をリリース。
○グレゴリアン・チャントのアルバムが突如ベストセラーに。
○ボン・ジョヴィのベスト盤『Cross Road』がベストセラーに。
○エリック・クラプトンのブルースアルバム『From the Cradle』が全米1位に。

○1994年に亡くなったミュージシャン
ニルソン(1月15日)
パパ・ジョン・クリーチ<ジェファーソン・エアプレイン>(2月22日)
ダイナ・ショア(2月24日)
ダン・ハートマン(3月22日)
カート・コバーン(4月8日)
ヘンリー・マンシーニ(6月14日)
ニッキー・ホプキンス(9月6日)
フレッド・スミス(11月4日)
カーメン・マクレエ(11月10日)
キャブ・キャロウェイ(11月18日)
アントニオ・カルロス・ジョビン(12月8日)

【1994年のBillboard1位獲得シングル/アルバム】○内数字は獲得した週。
★SINGLES
Hero/Mariah Carey ④*93年3週分含む
All for Love/Bryan Adams, Rod Stewart and Sting ③
The Power of Love/Céline Dion ④
The Sign/Ace of Base ⑥
Bump n’ Grind/R. Kelly ④
I Swear/All-4-One ⑪
Stay (I Missed You)/Lisa Loeb & Nine Stories ③
I’ll Make Love to You/Boyz II Men ⑭
On Bended Knee/Boyz II Men ⑥*95年3週分含む
Here Comes the Hotstepper/Ini Kamoze ②

1994年のナンバー1ヒットは10曲。

★ALBUMS
Music Box/Mariah Carey ⑧*93年1週分含む
Doggystyle/Snoop Doggy Dogg ③*93年2週分含む
Jar of Flies/Alice in Chains ①
Kickin’ It Up/John Michael Montgomery ①
Toni Braxton/Toni Braxton ②
Superunknown/Soundgarden ①
The Sign/Ace of Base ②
Far Beyond Driven/Pantera ①
Longing in Their Hearts/Bonnie Raitt ①
The Division Bell/Pink Floyd ④
Not a Moment Too Soon/Tim McGraw ②
The Crow/Soundtrack ①
Ill Communication/Beastie Boys ①
Purple/Stone Temple Pilots ③
The Lion King/Soundtrack ⑩*95年1週分含む
II/Boyz II Men ⑤*翌年1週分含む
From the Cradle/Eric Clapton ①
Monster/R.E.M. ②
Murder Was the Case/Soundtrack ②
MTV Unplugged in New York/Nirvana ①
Hell Freezes Over/Eagles ②
Miracles: The Holiday Album/Kenny G ③
Vitalogy/Pearl Jam ①

【1994年の全米ベストセラーアルバム】
○2100万枚/フーティ&ザ・ブロウフィッシュ『CRACKED REAR VIEW』
○1200万枚/ボーイズIIメン『II』
○1200万枚/サウンドトラック『FORREST GUMP』
○1200万枚/TLC『CRAZYSEXYCOOL』
○1000万枚/グリーン・デイ『DOOKIE』
○1000万枚/サウンドトラック『THE LION KING』
○1000万枚/ガース・ブルックス『THE HITS』
○1000万枚/ボブ・シーガー&ザ・シルバー・ブレット・バンド『GREATEST HITS』

【1994年のグラミー賞】
最優秀レコード/シェリル・クロウ「All I Wanna Do」
最優秀アルバム/トニー・ベネット『MTV Unplugged』
最優秀ソング/ブルース・スプリングスティーン「Streets of Philadelphia」
最優秀新人/シェリル・クロウ

【1994年のMTVアワード】
ビデオ・オブ・ジ・イヤー/エアロスミス「Cryin’」

年度ごとの音楽の出来事やヒットが分かる!〜TAP the CHARTのバックナンバーはこちらから

ジョエル・ホイットバーンに捧ぐ
Joel Whitburn (1939–2022)

この記事は2015年5月に公開されたものに一部加筆しました。

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